民主党
候補者

第46代アメリカ大統領 ジョー・バイデン

  • 1942年11月20日  東部ペンシルベニア州に生まれる 2024年11月5日 (大統領選挙投票日) 時点で81歳

  • 1972年  29歳で東部デラウェア州選出上院議員に当選

  • 2009年  オバマ政権の副大統領に就任

  • 2021年1月  第46代アメリカ大統領に就任

第46代アメリカ大統領、ジョー・バイデン氏。
東部ペンシルベニア州生まれのカトリック教徒です。

子どもの頃のバイデン大統領

弁護士などを経て、1972年、当時29歳でデラウェア州選出の上院議員に初当選しました。2009年まで36年にわたって上院議員を務め、外交委員長などを歴任し、民主党中道派の重鎮として知られてきました。

上院議員に初当選したころのバイデン大統領

家族は

バイデン氏は、家族を不慮の事故や病気で亡くしています。上院議員に初当選した1972年に、当時の妻と1歳の娘を交通事故で亡くしました。この事故で助かった長男は2015年に脳腫瘍で、46歳の若さで亡くなりました。現在の妻のジル氏とは1977年に結婚。2人の間にも娘が生まれました。

バイデン大統領の家族(1987年6月) 左から次男のハンター氏、長男のボー氏、長女のアシュレー氏、妻のジル氏、バイデン大統領

副大統領時代は

バイデン氏はオバマ政権では、2009年から8年間、副大統領を務めました。副大統領時代には2回日本を訪問していて、このうち2011年には宮城県を訪問し、東日本大震災で被災した人たちを励ましました。2020年に行われた大統領選挙で、バイデン氏は、トランプ前大統領が国民の分断を深めたと批判し、団結と融和を訴え、勝利。民主党は4年ぶりに政権を奪還しました。

宮城県の村井知事とバイデン大統領(2011年8月)

大統領就任後は

政権発足後は「アメリカ第一主義」を掲げていた前のトランプ政権からの政策を次々に転換しました。気候変動対策を最優先課題に掲げ、トランプ政権で離脱した温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に復帰。WHO=世界保健機関からの脱退も撤回し、新型コロナウイルス対策に国際社会と協調して取り組んだほか、移民政策や「オバマケア」と呼ばれる医療保険制度の拡充などでも大統領の権限で新たな政策を打ち出しました。
しかし、おととし夏のアフガニスタンからの軍の撤退をめぐる混乱をきっかけに支持率が下落。その後も、物価上昇などを背景に支持率は低迷しています。去年11月の中間選挙では、議会下院で野党・共和党に多数派を奪われました。

81歳の選挙戦

78歳で就任したバイデン大統領は、退任時に77歳だったレーガン元大統領を上回る、アメリカ史上最高齢の大統領です。2024年の大統領選挙は81歳で戦うことになり、健康状態を不安視する声もあります。