奈良 談山神社で「けまり祭」

色鮮やかな昔の装束を身にまとい、まりを蹴り合う「けまり祭」が29日、奈良県桜井市の談山神社で行われました。

「けまり祭」は、談山神社にまつられている藤原鎌足が蹴まりを通じて中大兄皇子と出会い、「大化の改新」の計画を練ったという故事にちなんで毎年、春と秋に行われています。

29日は、新緑に囲まれた境内の庭で、色とりどりの昔の装束を身につけた蹴まりの保存会の人たちが蹴まりを披露しました。

蹴まりは、輪になって、鹿の革でできたまりを右足のひざを伸ばしたまま蹴り上げるのが作法とされていて保存会の人たちは、「アリ」、「ヤ」、「オウ」など独特なかけ声とともにまりを蹴り合っていました。

大型連休中とあって県内外から訪れた多くの参拝者が行事を見守り、優雅な光景をカメラにおさめていました。

奈良市内から訪れた70代の夫婦は「装束が華やかですてきだった。あの衣装で蹴るのはすごいなと思った」と話していました。

また、大阪・堺市から来た家族は「初めて見たがふわふわのまりを蹴るのがすごいなと思った。見ていて楽しかった」と話していました。