藤井七冠 7日の名古屋での王位戦開幕前に意気込み語る

将棋の八大タイトルの1つ「王位戦」七番勝負が6日に名古屋で開幕するのを前にタイトルを持つ藤井聡太七冠が「全力を尽くして戦いたい」と意気込みを語りました。

5日は昼すぎ、藤井七冠と挑戦者の渡辺明九段が名古屋・栄の「オアシス21」に登場しました。
一緒に登場した「名古屋おもてなし武将隊」の“徳川家康”が「王位戦、いざ出陣」と声をあげると、2人はこぶしをあげて応じていました。
その後、徳川美術館を訪れた2人は尾張徳川家に伝わった江戸時代の将棋盤「菊折枝蒔絵将棋盤」について説明を受け、じっくりと眺めていました。
そして、会場の徳川園に移り、対局室などを確認する「検分」を行いました。
このあと、それぞれ臨んだ会見で5連覇と2つ目の永世称号の獲得がかかる藤井七冠は「渡辺九段はいろいろな作戦を考えている印象で、対局がどういった展開になるかは始まってみないとわからないと感じています。永世称号がかかるシリーズですので、これまでの王位戦での経験を生かしながら全力を尽くして戦いたい」と意気込みを語りました。
一方、これまでに藤井七冠と5回、タイトル戦で顔を合わせ、いずれも敗れていて雪辱を期す戦いとなる渡辺九段は「王位戦の注目が高いと感じているので期待に応えるような将棋をあしたから指していかないといけない。1年ぶりのタイトル戦でこれまでとは違った思いもあるので、頑張っていきたい」と話しました。
「王位戦」七番勝負は、9月にかけて日程が組まれ、先に4勝したほうがタイトルを獲得します。
対局は2日制で、第1局は7日に勝敗が決まる見通しです。