「恵」不正受け名古屋市の「利用者支援チーム」が初会合

障害者向けグループホーム運営大手の「恵」による不正を受け名古屋市が行政処分とあわせて設置した「利用者支援チーム」の初めての会合が開かれ、今後、利用者ひとりひとりに対し転居の意向があるか聞き取りを行うことを決めました。

名古屋市は6月、「恵」が運営する4か所の施設に対し事業所の指定を取り消す行政処分を行い、このうち緑区の「ふわふわ」は8月31日以降、運営が事実上できなくなることから利用者の行き先の確保が急務となっています。
こうした中、名古屋市が設置した「利用者支援チーム」の初めての会合が開かれ、障害者の相談に応じる相談支援センターの職員や有識者らが参加しました。
冒頭、支援チームの座長を務める愛知淑徳大学の瀧誠教授が「利用者や家族にとって安心、安全な場を確保できるよう現実的・具体的にさまざまな状況を吟味しながら進めていきたい」と述べました。
会合では「ふわふわ」の利用者23人について今後、転居の意向があるか、聞き取りを行うことを決めました。
その後、支援チームのメンバーは「ふわふわ」を訪問し、利用者の生活状況などを視察しました。
視察のあと瀧教授は記者団に対し「利用者の皆さんの生活状況を実際に見たことで支援に向けてのイメージをつかむことができた。まずは本人の希望をしっかり聞いていきたいと考えているので、率直な思いを話してもらいたい」と述べました。