暴力団追放セミナー 愛知県警「匿名・流動型犯罪G」注意を

名古屋市で「暴力団追放セミナー」が開かれ闇バイトで実行役を集めて特殊詐欺や強盗などを繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」が暴力団とつながり、活動を活発化させている実態などについて警察官が講演しました。

4日に名古屋市中区で開かれた「暴力団追放セミナー」には、企業のコンプライアンス担当者や、地域で暴力団排除に協力している住民などおよそ900人が参加しました。
愛知県警の金田力組織犯罪対策局長が講演し、名古屋市などに拠点がある指定暴力団「山口組」がいまだに強い勢力を保っているとした上で、対立する「絆會」との抗争を懸念し、6月に「特定抗争指定暴力団」に指定して取り締まりをさらに強化したことを説明しました。
また、闇バイトで実行役を集めて特殊詐欺や強盗などを繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」が暴力団とつながり、活動を活発化させている実態について説明し、「暴力団員だけでなく、周辺者にも幅広く注意して『いつの間にか付き合っていた』などということがないように注意してほしい」と呼びかけました。
長年、暴力団排除に取り組んできた弁護士も講演し、参加した人たちは熱心な表情で聞いていました。