ことしの最低賃金の審議始まる 大幅引き上げなるか注目

愛知県内の最低賃金を議論する審議会が4日から始まりました。
昨年度、県内の最低賃金の引き上げ額は過去最大となっていて、今年度も大幅な引き上げとなるのか注目されます。
企業が労働者に最低限、支払わなければならない最低賃金は、毎年、各都道府県の労働局が金額を決定しています。
愛知県内では、4日から、今年度の引き上げ額を決めるための審議会が始まり、労働者や経営者の代表が出席しました。
この中で、愛知労働局の阿部充局長が「円安やエネルギー価格の上昇など、経済にさまざまな動きがある中で難しい状況ではあるが、最低賃金は国民の関心事の1つであることから、充実した審議をお願いしたい」とあいさつしました。
そして、審議会の中山徳良会長に対し審議を求める諮問書を手渡しました。
今後は、厚生労働省の審議会が、7月下旬をめどにとりまとめる引き上げ額の目安を踏まえ、愛知県の審議会で議論が交わされる予定で、新しい最低賃金額は、ことし10月1日から適用される見通しです。
愛知県内の最低賃金の引き上げ額は、昨年度、過去最大となり、最低賃金額は1027円と初めて1000円を超えていて、今年度も大幅な引き上げとなるのか注目されます。