運輸安全委員会が中部空港に調査官派遣 緊急降下で調査開始

6月、長崎空港から中部空港に向かっていた全日空の旅客機で機内の気圧が低下したため緊急降下し乗客乗員11人が体調不良を訴えたことを受け、国の運輸安全委員会は、27日、中部空港に調査官を派遣し調査を始めました。

国土交通省によりますと、6月22日、長崎空港から中部空港に向かっていた全日空372便、ボーイング737型機が和歌山県の上空を飛行中、機内の気圧を保つための与圧系統に不具合が発生し、気圧が低下したため緊急降下しました。
機体は中部空港に着陸し、乗客乗員104人のうち乗客7人と客室乗務員4人のあわせて11人がけん怠感やめまいなどを訴えたということです。
国の運輸安全委員会は、事故につながりかねない重大インシデントだとして、中部空港に事故調査官2人を派遣しました。
27日はトラブルを起こした全日空の機体の調査を行い、28日は乗務員への聞き取りなどをするということです。
運輸安全委員会の中山英夫航空事故調査官は「不具合の原因の特定はまだできていないので今後の調査で明らかにしていきたい。空の安全のために事故が起きないよう取り組んでいきたい」と話していました。
###WEBタイトル案国の運輸安全委員会□全日空の気圧低下の緊急降下で調査開始