学校教員対象 子宮けいがん防ぐHPVワクチン研修会 名古屋

子宮けいがんを防ぐHPVワクチンへの理解を広げようと、学校の教員を対象にした研修会が名古屋市で開かれました。

この研修会は、愛知県医師会がHPVワクチンについて正しい知識を持ってもらい、接種率の向上につなげようと開いたもので、愛知県内の小中学校や高校の養護教諭など90人余りが参加しました。
研修会では、名古屋大学医学部付属病院の新美薫医師が講演し、全国で1年に1万1000人が子宮けいがんになり、およそ2900人が死亡していることや、世界各国の研究でワクチンの有効性が証明されていることなどを説明しました。
そして、国が積極的に接種を呼びかけてこなかった平成9年度から19年度生まれの女性は、現在、無料で接種を受けられますが、この制度を利用するにはことし9月末までに初回の接種を受ける必要があるとして、学校などで周知するよう呼びかけました。
参加した名古屋市の高校の養護教諭は「生徒からもワクチンについて聞かれることがあるが、このように知識を得られる場は少ないので、きょう聞いたことを学校でも話したい」と話していました。