特区で初醸造のワイン完成を市長に報告 三重 伊勢

小規模な事業者がワインの醸造に参入しやすくなる国の特区に認定された三重県伊勢市で、障害者福祉施設の利用者が育てたぶどうを使って醸造したワインが初めて完成し、市長に報告しました。

伊勢市の鈴木健一市長を訪問したのは、ワインを醸造したワイナリー代表の岩崎直明さんと、岩崎さんが経営する障害者福祉施設の利用者です。
岩崎さんは、小規模な事業者がワインの醸造に参入しやすくなる国の特区に伊勢市が認定されたのを受け、施設の利用者が市内の農場で育てたぶどうを、自前のワイナリーで醸造し、このほど、ロゼのワインを初めて完成させました。
岩崎さんたちは、できあがったワインや、製造過程で出る沈殿物を使ったブルーベリージャムを持参し、ジャムを試食した鈴木市長は「さっぱりしておいしい」と話していました。
岩崎さんたちは、スパークリングワインも作っているということで、7月以降、伊勢市のふるさと納税の返礼品とするほか、ワイナリーなどで販売するということです。
岩崎さんは「施設の利用者に作業に慣れてもらうまでの難しさはありましたが、香りがとても芳じゅんなワインができました。観光客にも楽しんでもらいたい」と話していました。