研修中の学生が電子カルテを撮影し投稿 名古屋大学病院が謝罪

名古屋大学の医学部の学生が4年前、大学病院での研修中に、2人の患者の電子カルテを撮影しSNSに投稿していたことがわかりました。
病院は、この投稿が個人情報の漏えいにあたるとして患者や家族に謝罪しホームページで公表しました。
名古屋大学病院によりますと医学部の学生1人が令和2年3月に2人の患者の氏名や入院している診療科、それに記載した日時がわかる電子カルテのパソコン画面を撮影し、複数の画像をSNSに投稿していたということです。
学生は当時、病院での研修中で、電子カルテを閲覧できる権限が与えられていました。
学生は、その後、自分で投稿を削除したということですが先月、投稿を指摘する情報が大学に寄せられ、事実を確認したところ現在も在学中の学生による投稿だったことがわかりました。
病院では、この投稿が個人情報の漏えいにあたるとして6月3日、2人の患者と家族に謝罪したと言うことです。
名古屋大学病院の丸山彰一病院長は「このような事態を発生させ深くおわび申し上げます。学生は重大性を理解していなかったようで、今はとても反省しています。個人情報保護や倫理についてより具体的にかみ砕いて教育するなど再発防止に努めていきたい」と話しています。