愛知・日進 道の駅建設の是非問う住民投票行われない見通しに

愛知県日進市が建設を進める道の駅をめぐり建設の是非を問う住民投票の実施を求めていた市民団体はおよそ1000人分の署名を無効とした選挙管理委員会の審査結果に対し異議申し立てを行わないことを決めました。
これにより有効な署名は必要な数に届かず、住民投票は行われない見通しとなりました。

日進市が建設を進めている道の駅「マチテラス日進」について市民団体は総事業費が当初の予定額の1.5倍ほどに増えていることから、建設の是非を問う住民投票の実施を求めて1万2968人分の署名を市に提出しました。
住民投票の実施には1万2194人分の署名が必要ですが、市の選挙管理委員会の審査の結果982人分が無効とされ、有効な署名は必要な数を208人分、下回りました。
これを受けて、市民団体は対応を協議しましたが審査結果に対して異議申し立てを行い、無効とされた署名のいくつかが有効だったと認められたとしても必要な数には届かないと判断し、異議申し立てを行わないことを決めました。
これにより住民投票は行われない見通しとなりました。
市民団体の片岡拓一共同代表は「署名活動を通して問題提起することはできた。1万2000人近くが道の駅の建設に疑問を持っていることを、市には重く受け止めてほしい」と話しています。