名古屋大に産学連携の拠点「TOIC NAGOYA」が完成

名古屋大学の構内に、学内の研究者と企業やベンチャーとの交流を促し、新たなイノベーションを生み出すことを目的にした産学連携の拠点が誕生しました。

名古屋大学に完成した産学連携の拠点「TOICNAGOYA」は、大学の研究力と企業やベンチャーとをつなぐことを目的とした施設で、29日、完成記念の式典が開かれました。
施設は7階建てで、このうち1階と2階は学内外の人が使える会員制のコワーキングスペースになっていて、常駐のスタッフが会員どうしをつなぎ、産学連携や起業を目指す利用者の交流を促していくということです。
また、起業前後のベンチャーが活動拠点として利用できる部屋は座席単位でのレンタルが可能で、この施設を住所にして法人登記もできます。
このほか4階から7階は、大学と共同研究を行う企業の研究室が入居するフロアになっていて、すでに、先端素材やカーボンニュートラル、DX=デジタルトランスフォーメーションなどに関連した企業の入居が決まっているということです。
拠点を整備した東海国立大学機構の松尾清一機構長は、「大学には、人材育成や研究成果をあげることのほか、それを社会に還元するという大きな使命がある。この拠点が大学と社会の架け橋となり、自由闊達な議論が生まれ、新たな成果を生み出すことを期待している」と話していました。