能登半島地震被災地に高校生派遣 災害時リーダー育成 三重県

南海トラフ巨大地震などの大規模な災害が起きた際に地域のリーダーとして行動できる若い人材を育てようと三重県教育委員会はことし11月、能登半島地震の被災地に高校生を派遣してボランティア活動などに参加してもらうことを決め、現在、参加者を募集しています。

三重県教育委員会はことし11月、県内の高校生およそ30人を能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市などに派遣することを決めました。
参加する高校生はまず7月に、熊野市で2日間行われる事前学習会に参加し、ボランティア活動での注意点を学んだり、寝袋で寝るなど、災害時の生活を体験したりします。
そして、11月2日から3日間の日程で、隆起した海岸などの視察や、ボランティア活動を行うほか、輪島市内の高校を訪問して、被災の体験を聞くなどする予定です。
参加を希望する生徒は三重県のホームページから入手できる申込用紙に必要事項を記入し、学校に提出する必要があります。
三重県教育委員会の福永和伸教育長は、「県内でも南海トラフ地震の発生が危惧されているので、ボランティア活動を通じ、防災について学んでもらい、災害時にみずから行動できる人材を育成したい」と話しています。