道の駅建設めぐる住民投票実施なら市長「尊重する」愛知・日進

愛知県日進市が計画を進める道の駅をめぐり、市民団体が建設の是非を問う住民投票の実施を求める署名を提出したことを受けて近藤裕貴市長が会見を開き、投票が実施された場合は、その結果を尊重する考えを示しました。

日進市は、市内を通る幹線道路沿いのおよそ2万平方メートルの土地に子育て支援や防災拠点などの機能を備えた道の駅「マチテラス日進」の建設計画を愛知県とともに進めていて、2025年4月以降の開業を予定しています。
これに対して市民団体は、資材費の高騰などで総事業費が当初の予定額の1.5倍ほどのおよそ30億円にまで増えていることから、建設の賛否を問う住民投票の実施を求めて署名活動を行いました。
その結果、実施に必要な数を700余り超える1万2965人分の署名を集め、8日市の選挙管理委員会に提出しました。
これを受けて近藤市長は9日臨時の会見を開き「市の住民投票条例では、『市長は結果を尊重するものとする』とある。それにのっとって対応を判断していく」と述べ、結果を尊重する考えを示しました。
一方で署名活動をした市民団体が住民投票が行われるまでの間、建設工事の中断を求めたことについては、「受け入れがたい要求だ」と述べました。
市の選挙管理委員会によりますと今後、提出された署名の有効性を審査して必要な数を満たせば、市としては初めての住民投票が行われる見通しです。