いじめ訴えに担任「花丸」で女子児童と両親提訴 名古屋

名古屋市内の私立小学校で女子児童がいじめを訴えた日記に、担当の教諭が「花丸」をつけて返却した問題で、女子児童とその両親が、学校側がいじめに対する適切な対応を怠ったため精神的苦痛を受けて不登校になったなどと主張し、学校の運営法人などに対し、あわせて660万円の賠償を求める訴えを起こしました。

訴えを起こしたのは、名古屋市の「椙山女学園大学附属小学校」に通う小学6年生の女子児童とその両親で、9日父親と弁護士が記者会見を開きました。
それによりますと、女子児童は、4年生のころから「しね」などと言われ、女子児童がいじめを訴えた日記に、当時の担任の教諭が「花丸」をつけて返却していたということです。
女子児童とその両親は、学校側がいじめに対する適切な対応を怠ったため精神的苦痛を受けて不登校になったなどと主張し、4月、学校の運営法人や、いじめたとされる児童の両親などに対し、あわせて660万円の賠償を求める訴えを名古屋地方裁判所に起こしました。
父親は会見で、「娘はショックで勉強をやらなくなってしまった。学校は娘を放置せずに、話に応じて欲しい」と話していました。
一方、提訴について学校を運営する法人は、「現段階で訴状が届いていないのでコメントできない」としています。