大きな和紙のこいのぼりを展示 岐阜・高山

岐阜県高山市の観光施設にひと月遅れで端午の節句を祝う飛騨地方の習慣にちなんで伝統の和紙でつくられた大きなこいのぼりが展示されています。

この、こいのぼりは岐阜県の飛騨地方で鎌倉時代から作られていたとされる「山中和紙」を使い昭和初期に作られたもので長さが9メートル50センチ、胴回りが3メートル50センチあります。
飛騨地方では春の訪れが遅いことから今でも旧暦にあわせひと月遅れて端午の節句を祝う習慣があり、高山市内の観光施設では例年、5月5日を過ぎてもこのこいのぼりが展示されています。
こいのぼりは青空のもとではなく古民家の中に展示されていますが、訪れた人たちは墨や絵の具の濃淡でうろこやえらが巧みに描かれているこいのぼりを背景に記念撮影などをしていました。
ブルガリアからツアーガイドとして訪れたという20代の男性は「大きなこいのぼりを初めて見ました。大きすぎるので上げられるのかなと思いました。信じられないです」と話していました。
観光施設『飛騨の里』の住育乃館長は「実際にこのこいのぼりが上がっていたことを想像してもらいながら見てもらえたらうれしい」と話していました。
大きなこいのぼりは、高山市の観光施設「飛騨の里」で6月5日まで展示されています。