三重・鈴鹿 医療を学ぶ学生が消防団の学生団員に

災害時の地域の防災力を強化しようと三重県鈴鹿市で医療を学ぶ学生が消防団の学生団員となり、発足式が行われました。

鈴鹿市消防本部で開かれた発足式には「学生団員」となった鈴鹿医療科学大学の救急救命学科の2年生と3年生の学生25人や消防関係者などが参加しました。
式では鈴鹿市の消防団の団長から学生たちに辞令書が手渡され、学生団員を代表して橋本樹さんが「地域との関わりを大切にし、社会貢献の一翼を担うことへの希望を胸に学業で培った知識と若い世代の行動力を生かし、地域防災力の向上につなげていくことを誓います」と宣誓しました。
鈴鹿市の末松則子市長は「自然災害が多い中、地域に密着した消防団員の力が必要だと再認識されている。学生の探究心や発想力、行動力を遺憾なく発揮してもらいたい」と激励しました。
学生団員たちは特定の活動や役割を担う「機能別団員」として今後、地域の訓練や講習での応急手当の指導を行うほか、災害が発生した際には避難所での支援活動なども行うということです。
学生団員になった女子学生は「気が引き締まります。地域の人たちに貢献できるよう頑張りたいと思いました」と話していました。
また、男子学生は「実際に活躍されている消防団の先輩方から知識や技術を吸収して地域の人たちに還元したいです」と話していました。