中部電力 最終利益4000億円余 過去最高に

中部電力グループの昨年度1年間の決算は、火力発電に使う燃料の価格が下落したことなどから、最終利益が4000億円余りに達し、過去最高となりました。

これは中部電力の林欣吾社長が26日に会見を開いて発表したものです。
それによりますと、中部電力グループ全体の昨年度1年間の決算は、売り上げが3兆6104億円と、前の年度と比べて3762億円減少しました。
一方で、コストなどを差し引いた最終的な利益は4031億円で、前の年度の382億円から10倍以上に増え、過去最高となりました。
これは、火力発電に使う燃料の価格が高騰し、利益を圧迫していた前の年度に比べて、燃料の価格が下落したことが主な要因です。
ただ、今年度1年間の業績見通しについては、最終的な利益が1700億円と減益を見込んでいます。
林社長は記者会見で、「今回の決算の中身をよく見ると、一過性の要因で利益が押し上げられている。現在は円安も進んでいて、われわれエネルギーの輸入業者にとってはコスト上昇の要因となる好ましくない状況だ。為替の先行きを注視していきたい」と述べました。