夏の全国高校野球愛知大会で新たな暑さ対策を検討

愛知県高校野球連盟は甲子園出場をかけた夏の全国高校野球愛知大会での新たな暑さ対策として、危険な暑さと判断した場合に試合の順延や開始時間の変更などを検討していることがわかりました。
甲子園球場で行われる夏の全国高校野球では熱中症の症状を訴える選手が出るなどしたため、去年から5回終了後に選手たちが最大10分の休息をとれる「クーリングタイム」が導入されるなど暑さへの対策が取られてきました。
愛知県高校野球連盟でも熱中症への対応を行ってきましたが、新たな暑さ対策として、ことし6月から始まる夏の全国高校野球愛知大会で記録的な気温の高さとなり選手の健康状態に危険が及ぶと判断した場合、試合の順延や開始時間の変更を検討していることがわかりました。
また日本高校野球連盟が、ことし夏の全国高校野球で気温が上がる時間帯を避けて午前と夕方に分けて試合を行う2部制を一部導入することを受け、愛知大会でも日中の気温が高い時間帯に30分から1時間程度、試合を行わない時間帯を設けることを検討しています。
さらに多くの人が観戦する決勝について観客がチケットを求めて行列を作ることがないようにチケットの多くを前売りにすることも考えているということです。
こうした新たな暑さ対策は来月末に開く大会の運営委員会で決定するということで、愛知県高野連の鶴田賀宣理事長は「近年、気温が上昇がみられる中、可能なかぎり熱中症の対策を今後も考えていきたい」と話しています。