東海財務局が東海地方の景気判断を下方修正

東海財務局は東海地方の景気について「回復の動きに一服感がみられる」と判断を下方修正しました。
自動車やエンジンをめぐる認証取得の不正問題で生産に影響が出たためで、景気判断の引き下げは2年半ぶりです。
東海財務局は22日、愛知、岐阜、三重、静岡の4月時点の景気の状況をとりまとめて発表しました。
それによりますと、「生産活動」は自動車やエンジンをめぐる認証取得の不正問題で一部の完成車工場が稼働を停止したり、部品メーカーの生産に影響が出たりしたため、「足踏みの状況にある」という見方を示しました。
また「個人消費」については「持ち直している」としましたが、認証の不正問題を受けて車の販売店からは販売台数への影響が大きいといった声が寄せられているということです。
こうしたことを踏まえ、東海地方の景気については「回復の動きに一服感がみられる」と判断を下方修正しました。
景気判断の引き下げは2021年10月以来、2年半ぶりです。
東海財務局は「東海地方は自動車の生産が大きなウエイトを占めており、認証不正の問題を受けて全体の判断を下方修正したが、自動車の需要は十分あると聞いており、生産活動は回復していくとみられる」と話しています。