「こどもホスピス」開設に向けてシンポジウム 名古屋

「こどもホスピス」開設に向けてシンポジウム 名古屋

命に関わる病気や障害のある子どもが病室などを離れて家族と時間を過ごせる施設「こどもホスピス」について、愛知県内での開設を目指している団体が、20日、名古屋市でシンポジウムを開き、開設に向けた支援を呼びかけました。

このシンポジウムは、愛知県内でこどもホスピスの開設を目指している「愛知こどもホスピスプロジェクト」が開きました。
会場の名古屋市西区の商業施設では、団体の畑中めぐみ代表が「痛みやつらさと向き合いながら懸命に生きている子どもたちのために活動しているので、ぜひ協力をお願いしたい」とあいさつしました。
続いて、横浜市のこどもホスピスで働く本多貴子さんが講演し、昨年度、のべ200以上の家族が施設を利用したことを紹介しました。
そのうえで、「施設を訪れる子どもたちからは『入院中にできなかったことをしたい、家族やと友達と遊びたい』という声を聞くことが多い。こどもホスピスは、病室ではかなえられない願いをかなえる場所だ」として施設の必要性を訴えました。
団体によりますと、施設の開設には多額の資金が必要で、寄付を募っているということです。
愛知こどもホスピスプロジェクトの新家一輝副代表は「活動を友人や職場に広めてもらい、支援の輪が広まれば」と話していました。