ボーイング 名古屋に新たな研究開発拠点を開設

アメリカの航空機大手「ボーイング」は、航空機の脱炭素に向けた取り組みを加速させるため、名古屋市に新たな研究開発拠点を開設し、18日、記念の式典が行われました。

新たな研究開発拠点は名古屋駅に近い複合ビルの中に設けられ、ボーイングのトッド・シトロン最高技術責任者が記者会見を行いました。
この中で、シトロン最高技術責任者は「十分な広さの拠点を設けることで中部地域でのプレゼンスを強化していきたい。この地域のサプライヤーとより深く連携できることを楽しみにしている」と述べました。
続いて、記念式典が行われ、関係者がテープカットをして新拠点の開設を祝いました。
会社によりますと、航空機の脱炭素に向けた取り組みを加速させるため、航空機産業が盛んで協力企業が多い名古屋地区に新たに拠点を構えたということです。
この拠点では、二酸化炭素の排出量を削減できるとされる航空機の代替燃料「SAF」を効率的に作り出す研究を進めることにしています。
また、水素を燃料とする航空機の実用化を目指してコンピューター上での飛行シミュレーションも実施する計画で、今後、エンジニアを50人体制まで拡充するとしています。