プリウス13万台余リコール 後部座席のドア走行中に開く恐れ

プリウス13万台余リコール 後部座席のドア走行中に開く恐れ

トヨタ自動車は「プリウス」について、後部座席のドアを開けるスイッチの防水性能が不十分で最悪の場合、走行中にドアが開くおそれがあるとして、13万台あまりのリコールを国土交通省に届け出ました。
トヨタは対策のための部品が確保できるまで「プリウス」の生産を停止するとしています。

リコールの対象になったのは、おととし11月から4月までに生産したトヨタの「プリウス」13万5000台あまりです。
国土交通省によりますと、外側から後部座席のドアを開けるためのスイッチの防水性能が不十分で洗車などで多量の水がかかると内部の部品がショートし、最悪の場合、走行中にドアが開くおそれがあるということです。
これまでのところ、低速で走行中にドアが開く不具合が3件報告されていますが、事故は起きていないということです。
「プリウス」は愛知県豊田市の堤工場で作られていますが、トヨタではすでに今月4日から生産を止めていて、対策のための部品が確保できるまで生産を停止するとしています。
また、17日から全国の販売店でドアが開かなくなるように暫定的な対応をとり、準備が整い次第、無料で部品を交換するということです。
トヨタは「非常に多くのお客様、ステークホルダーの皆さまに多大なご心配、ご迷惑をおかけしますことを深くおわび申し上げます」とコメントしています。