JR東海道本線 線路脇のり面崩落は掘削や雨影響 名古屋

3月、名古屋市でJR東海道本線の線路脇の「のり面」の一部が崩れ、東海道本線が5時間あまりにわたって運転を見合わせました。
これについて、現場近くで工事を行っていた準大手ゼネコンの「安藤ハザマ」が17日、付近での掘削作業と当日の雨の影響で崩落が起きたとみられると明らかにしました。

3月12日、名古屋市西区でJR東海道本線の線路脇の「のり面」がおよそ25メートルにわたって崩れ、東海道本線が5時間あまりにわたって名古屋駅と岐阜駅の間の上下線で運転を見合わせました。
現場近くでは名鉄・名古屋鉄道が信号機の設備を設置するための工事を行っていて、17日、工事を請け負う準大手ゼネコンの「安藤ハザマ」が原因を公表しました。
それによりますと、現場近くで行われていた掘削作業の影響で、のり面の表面を覆うコンクリートのひび割れが起きたということです。
そこに、当日降った雨水が入り込み、のり面を支えるコンクリート壁が押し出された結果、線路に沿って崩落が発生したとみられるとしています。
また、3月1日の時点でJR東海から名鉄に「のり面のひび割れがある」という連絡があり、発生前日の3月11日に名鉄と「安藤ハザマ」との間で崩落を防ぐための対策について決めたばかりだったということです。
「安藤ハザマ」は、「今後はのり面への影響予測を十分に行い、必要な対策の実施を徹底します」としています。