「ぼくらの七日間戦争」作者の宗田理さん死去 名古屋市在住

「ぼくらの七日間戦争」作者の宗田理さん死去 名古屋市在住

「ぼくらの七日間戦争」の作者で名古屋市在住の作家、宗田理さんが4今月8日、名古屋市の病院で肺炎のため亡くなりました。95歳でした。

宗田さんは東京で生まれ、幼い頃を愛知県西尾市ですごしました。
大学を卒業後、映画の脚本や雑誌の編集を経て、1979年に発表した「未知海域」が直木賞の候補となり、作家としてデビューしました。
ベストセラーとなった「ぼくらの七日間戦争」は1985年に宮沢りえさんの主演で映画化され話題になり、子どもの目線で社会のゆがみを見つめる作風が人気を集めました。
中学生だった昭和19年に愛知県豊川市の軍需工場に動員された経験がある宗田さんは終戦直前の空襲で2500人以上が亡くなった豊川海軍工廠の悲劇を小説で描くなど、戦争をテーマにした作品も多く発表しました。
3月には“ぼくら”シリーズの新作が発表されたばかりで、宗田さんは90代になっても精力的に執筆活動を続けていました。
遺族によりますと宗田さんは4月4日、かぜで入院したあと体調が急変し、8日、名古屋市の病院で肺炎のため95歳で亡くなりました。