「紅麹」健康食品摂取でこの1年間10人入院 愛知県

愛知県は、小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取したあと、県内の医療機関に入院した患者はこれまでの1年間に10人いることが確認されたと発表しました。
このうち8人はすでに退院しているということです。

愛知県によりますと、小林製薬の本社がある大阪市や県内の保健所からの情報を取りまとめた結果、これまでの1年ほどの間に小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品を摂取したあと、愛知県内の医療機関に入院した人が、9日までにあわせて10人いることが確認されたということです。
10人は、いずれも県内在住で、70代の女性と、60代の女性4人、50代の男性4人、40代の女性で、けん怠感や食欲不振、口の渇きなどの症状があるということですが、このうち8人はすでに退院しているということです。
県によりますと、現時点では健康食品との因果関係は分かっていないということです。
また、県内の保健所に寄せられた健康被害に関する相談は、入院した10人の患者を除いて、あわせて54件あったということです。
相談は、小林製薬の「紅麹」の成分を含む健康食品などを摂取したあとに、けん怠感や、頻繁に尿が出る、手足のむくみなどの症状があるという内容だということです。
県は、現時点では、いずれも摂取との因果関係は分からないとしています。