愛知県 大村知事 リニアめぐる川勝静岡県知事の発言を批判

静岡県の川勝知事が記者会見でリニア中央新幹線をめぐり「推進の足を引っ張ったことは一度もない」などと述べたことについて、愛知県の大村知事は「みずからを『推進論者』だと言っても、実際にやっていたことは違う」と批判しました。

川勝知事は、今月1日、新人職員への訓示の中で職業差別とも捉えられかねない発言をし、波紋が広がったことなどから、10日、県議会議長に退職届を提出しました。
これについて、愛知県の大村知事は10日夜、記者団に対し、「中部圏域の知事会のメンバーでもあり、隣県でもあることから、さまざま政策で協力してきたこともたくさんある。静岡県民のため、県政の発展のため尽力されたことに心から敬意を表し、あわせて、長い間お疲れさまでしたとまず申し上げたい」と述べました。
一方で、川勝知事が記者会見でリニア中央新幹線をめぐり「推進の足を引っ張ったことは一度もない」などと述べたことについて、大村知事は「早期整備・開業に向けて力を尽くしてはいないと見ざるをえない」と指摘しました。
そのうえで、「専門家が水問題などの解決策に関する報告書を出しても、すべて、いちゃもんをつけていた。それは見ていて、違うんじゃないかと皆が思ったのではないか。ためにする議論で、みずからを『リニア推進論者』だと言っても、実際にやっていたことは違う」と批判しました。