藤田医科大学 外科手術のトレーニング施設 開所式

愛知県豊明市の藤田医科大学に、医師が外科手術のトレーニングを行うための設備を備えた施設が完成し、9日、開所式が行われました。

藤田医科大学で行われた開所式では、湯澤由紀夫学長が「若い外科医の先生がこの施設を通して研さんを積まれることで、多くの患者に質の高い手術を届けられることを大いに期待している」とあいさつしました。
そして、大学や病院の関係者などがテープカットをした後、内覧会が行われました。
この施設には、医師が外科手術のトレーニングを行うための設備が備えられ、内視鏡によってモニターに映し出された体内の患部の映像を見ながら手術を行う「腹くう鏡手術」を疑似体験できます。
また、実物の手術支援ロボットも導入されていて、手元のコントローラーや足元のスイッチでアームを操作する練習などを行うことができます。
藤田医科大学によりますと、この施設では腹くう鏡手術とロボットを使った手術のほか、開腹手術の練習も可能で、これらのトレーニングがすべてできる施設が大学内に設置されるのは国内で初めてだということです。
施設のセンター長を務める宇山一朗教授は「名古屋は交通アクセスもいいので、若手の先生方に来ていただくことでステップアップに寄与していきたい」と話していました。