将棋「叡王戦」五番勝負 名古屋で7日に開幕

将棋の八大タイトル独占を果たしている愛知県瀬戸市の藤井聡太八冠が防衛をかけて臨む「叡王戦」の五番勝負が、7日、名古屋市で開幕します。

将棋の八大タイトルの1つ、叡王戦は、藤井聡太八冠(21)が同い年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受けることになり、7日、名古屋市の料亭で五番勝負の第1局が行われます。
2人は6日、対局室などを確認する「検分」を行ったあと、それぞれ会見に臨みました。
この中で、今年度初の防衛戦で叡王戦4連覇を目指す藤井八冠は「伊藤七段は研究の深さや中盤以降のバランス感覚が優れている。今年度最初の対局でいいスタートを切れるように集中して戦いたい」と意気込みを語りました。
一方、藤井八冠へのタイトル戦での挑戦がこれで3回目となる伊藤七段は「タイトル戦で藤井八冠から1勝するのはものすごく大変だと実感している。これまでの挑戦では中盤の難しい局面での指し手の精度で上回られたので、こちらの精度も上げて、熱戦を見せたい」と話していました。
叡王戦の五番勝負は6月にかけて日程が組まれ、先に3勝をあげたほうがタイトルを獲得します。