5G活用しロボット遠隔操作 作物収穫の実証実験 愛知 知多

愛知県知多市にある農業用ハウスで、高速・大容量の通信規格5Gを活用し、遠隔でリアルタイムにロボットを操作して作物を収穫する実証実験が行われています。

この実験は、農作業を効率化しようと東海市のケーブルテレビ会社と名古屋市のスタートアップ企業が連携して行っています。
知多市にあるトマトを栽培する農業用ハウスでは、ロボットに取り付けられたカメラの映像をモニターで見ながら、遠隔操作して収穫作業が行われています。
5Gの利用で映像の遅れがないため、離れた場所でもロボットをリアルタイムに動かせるということで、トマトをひとつひとつ丁寧にもぎ取っていました。
こうした技術を使うことで、中腰での作業などをする必要がなくなるため農作業の負担が減らせるほか、身体障害がある人などに雇用を広げることが期待できるということです。
実験は来月末までで、ロボットの遠隔操作が安定して行えるかなど確認したうえで、実用化に向けたさらなる実験を検討していきたいということです。
実験に取り組んでいるケーブルテレビ会社の稲垣良樹さんは「地域の農業の活性化だけでなく、企業や住民などが満足する活動を行っていきたい」と話していました。