津市 4歳女児虐待死受けて保育現場の情報共有を強化

去年津市で4歳の娘が母親に転倒させられ死亡した事件を受けて、市は虐待を受けている子どもなどへの対応を協議する会議のメンバーに保育所の担当部署の職員を加え、保育現場の状況など情報の共有を強化するなどの対策を明らかにしました。

去年5月、津市で4歳の娘が母親に転倒させられ死亡した事件では県と市が娘を養育に支援が必要な「要保護児童」に認定したうえ、児童相談所や関係機関が情報を共有する「要保護児童対策地域協議会」で対応の協議が行われましたが、具体的な対応策が決まらず、保育所などとの連携不足が指摘されていました。
津市は事件を受けて今後の対策を検討していましたが、協議会のメンバーに新たに「保育こども園課」の職員を加え、保育現場の状況など情報の共有を強化する対策を始めました。
また、原則、子ども本人と直接会って対面での安全確認を行うことになりました。
前葉市長は記者会見で、こうした対策について明らかにした上で「協議会がやや形式的になっていたかもしれないので、二度とこうした悲惨なことが起こらないよう、児童相談所などと一緒になって虐待防止に努めたい」と述べました。