静岡 川勝知事辞意表明でリニアめぐる静岡県側の対応に注目

静岡県の川勝知事は職業差別とも捉えられかねない発言をしたことを受けて、2日夜、辞職の意向を表明しました。静岡県は、JR東海が建設を進める「リニア中央新幹線」について着工を認めておらず、トップが辞意を明らかにしたことで静岡県側のスタンスに変化が出るかどうかが注目されます。
静岡県の川勝知事は、1日、県の新入職員への訓示の中で職業差別とも捉えられかねない発言をしたことを受けて、2日夜、記者会見し「ことしの6月議会をもって職を辞そうと思う」と述べ、辞職する意向を表明しました。
一方、静岡県は、JR東海が建設を進めるリニア中央新幹線について、水資源や生態系への影響が懸念されるなどとして着工を認めておらず、JR東海や国土交通省は事態の打開を探ってきました。
しかし、6年以上にわたって工事に着手できない状況が続いていることから、JR東海は3月29日、目指してきた2027年の開業を断念したと明らかにしています。
今回の川勝知事の辞意表明について、JR東海は「報道は承知しているが、コメントする立場にありません」としていますが、トップが辞意を明らかにしたことでリニア建設をめぐる静岡県側のスタンスに変化が出るかどうかが注目されます。