評価額5億円の絵画が個人から愛知県美術館に寄贈

メキシコなどで活動した女性芸術家レオノーラ・キャリントンが描いた評価額5億円の絵画が、愛知県に住む個人から愛知県美術館に寄贈され、4月26日から公開されることになりました。

愛知県美術館に寄贈されたのは「シュルレアリスム」の芸術家として活動したレオノーラ・キャリントンが1946年ごろに制作した油彩画「ウルでの狩り」です。
古代メソポタミアの都市国家「ウル」を舞台にやりを持った生き物たちが巨大な角を持つ鹿を狩る様子が表現されていて、美術館によりますとこれまでは海外に住む個人が所有していたため公開されてこなかった作品だということです。
去年秋に愛知県内に住む個人から「絵画を購入して寄贈したい」と申し出があり、美術館が希望した数点の中から、この作品を購入し寄贈してもらったということです。
評価額は5億円で、愛知県美術館の所蔵品としては4番目に高額な作品だということです。
愛知県美術館は「女性作家という点でも、メキシコを中心に展開された作品という点でも、これまでのコレクションにない美術館の幅を広げてくれる作品で、寄贈をありがたく思います」とコメントしています。
この絵画は4月26日から6月30日まで、所蔵作品を展示する「コレクション展」で公開される予定です。