小林製薬 紅麹問題 健康被害に関する相談が9件 愛知県

小林製薬の紅麹の成分を含む健康食品を摂取した人が腎臓の病気などを発症した問題で、愛知県によりますと、県内の保健所に健康被害に関する相談がこれまでに9件寄せられているということです。いずれも入院するなど重い症状にはなっていないということです。

このうち、県が所管する保健所に寄せられた5件は、小林製薬の紅麹の成分を含む健康食品などを摂取したあとにけん怠感や手足にむくみが出たほか、頻繁に尿が出たり、健康診断で腎臓の状態が悪いと指摘を受けたりしたという内容だったいうことです。
県は、摂取との因果関係は現時点では分からないとしています。
また、これまでに県内で紅麹による健康被害は確認されていないということです。
愛知県の大村知事は記者会見で、「今後、医療機関などから健康被害の報告があれば速やかに県民にお伝えする」と述べたうえで、回収の対象となった小林製薬の製品の摂取は中止するとともに、体調不良を感じた場合は、医療機関を受診したり、保健所に相談したりするよう呼びかけています。