長良川鉄道 新車両を導入 沿線の特産品の柿をイメージ

岐阜県を走る長良川鉄道は、沿線の特産品である柿をイメージした新しい車両を導入し、27日に出発式が行われました。

岐阜県美濃加茂市と郡上市を結ぶ長良川鉄道では、老朽化した車両と入れ替える形で、新しい車両「パーシモン美濃里号」を導入しました。
パーシモンは英語で柿を意味し、沿線の特産品となっている干し柿にちなんで名付けたということで、車両も柿の色で統一されています。
27日は美濃太田駅で出発式が行われ、テープカットのあと、「出発進行」という掛け声を受けて新しい車両が出発しました。
沿線の人口減少に伴う厳しい経営のなか、長良川鉄道では今回の新車両導入にクラウドファンディングで資金を募り、これまでに集まったおよそ60万円の一部を使ってヘッドマークを取り付けたり、柿の食品サンプルで車内を飾りつけたりしています。
資金は100万円を目標に来月末まで募るということで、柿をテーマにした企画列車の運行にも充てる予定です。
長良川鉄道の佐々木綱行運輸部長は「地域の人々や観光客など多くの人に乗っていただきたい」と話しています。