愛知県 24時間サービス提供の全グループホームを調査へ

東京にある会社が愛知県内など各地で運営する障害者向けのグループホームで複数の不正が明らかになったことをふまえ、愛知県は、来年度から24時間サービスを提供する「日中サービス支援型」と呼ばれるすべての施設を対象に調査を実施することを決めました。

「日中サービス支援型」のグループホームは利用者に24時間サービスを提供する施設で、愛知県内には去年4月の時点で61施設あります。
愛知県ではこれまで県から委嘱を受けた福祉施設の職員が施設を訪問した上で管理者などと面談し、サービスの改善策などを助言する「モニタリング調査」を行ってきましたが、職員が7人しかおらずすべての施設を訪問できていませんでした。
去年、食材費の過大徴収などが明らかになったグループホームも多くが「日中サービス支援型」の施設だったことから、県はサービスの提供状況を正確に把握するため、来年度から調査を行う職員を20人に増やし、すべての施設を訪問して調査を実施することを決めました。
県は調査の結果を公表することにしていて、問題点などを洗い出しサービスの質の向上に役立てたいとしています。