「産後ケア」の重要性伝える講演会 名古屋

出産後の母親の心身のケアなどを行う「産後ケア」の重要性を伝えようと、25日、名古屋市内で専門家らによる講演会が開かれました。

これは名古屋市立大学と名古屋市などが産後ケアの専門家らを招いて開いたもので、オンラインも含めて、妊産婦の支援団体や医師など、およそ50人が参加しました。
この中で、東京医療保健大学の福島富士子特任教授は、産後ケア事業は、専門の施設での滞在や保健師の訪問などを通して出産後の母親の心身のケアなどを行うもので、令和3年度から法律で市町村の努力義務と定められていると説明しました。
そのうえで、母親は産後、ホルモンのバランスが乱れるが、外部から継続したケアを受けることで、子育てに自信を持つことができ、児童虐待の防止にもつながると訴えました。
また、防衛医科大学の古谷健一名誉教授は、能登半島地震も踏まえ、「産後ケア事業を行う施設は、電源や水を近くの倉庫などと連携しながら確保しておくことで、安心して事業を維持できる」と話し、災害への備えを呼びかけました。