新たな主力ロケット 「H3」3号機の機体公開 愛知 飛島村

日本の新たな主力ロケットで、来年度・2024年度の打ち上げが計画されている「H3」の3号機の機体の一部が愛知県飛島村の工場で報道陣に公開されました。

「H3」は現在の日本の主力ロケット「H2A」の後継機としてJAXA=宇宙航空研究開発機構と三菱重工業が開発を進めていて、ことし2月に2号機が初めて打ち上げに成功しました。
21日は、愛知県飛島村にある三菱重工業の工場で製造や点検が終わった「H3」の3号機の1段目の機体などが報道陣に公開されました。
3号機の1段目には、今後、メインエンジン2基と補助ロケット2本が取り付けられ、2段目の機体や先端の衛星まで含めると全長は57メートルとなります。
JAXAによりますと、「H3」の3号機には地球観測衛星「だいち4号」を搭載することを想定していて、災害時の被害状況の把握などに役立てられるということです。
JAXAの岡田匡史プロジェクトマネージャは「いよいよH3が日本の宇宙利用を支えるロケットになっていくという思いで、早く順調に軌道に乗せていきたい」と話していました。
「H3」の3号機は来年度・2024年度に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる計画です。