岐阜・美濃加茂 がん患者に負担少ない最新の陽子線治療装置

がんの放射線治療の中でも患者の体への負担が少なく、高い効果が期待できるとされる陽子線を使った最新の治療装置が岐阜県美濃加茂市の病院に導入されました。
病院によりますとこの装置が導入されたのは、国内では初めてだということです。

装置が導入されたのは美濃加茂市の「中部国際医療センター」で、16日に記念の式典が開かれ、およそ250人が参加しました。
この中で岐阜県の古田知事が「がん治療の中核を担うことを大きく期待している」とあいさつしました。
続いて、アメリカ製の陽子線を使った最新の治療装置が公開されました。
がんの腫瘍の大きさや形を精密に調べられる上に、直径およそ4ミリの陽子線のビームを360度どの位置からでもピンポイントで照射できることから、より患者への負担を少なくしながら効率よく治療ができるということです。
前立腺がんや小児がんなどの治療でこの装置を利用する場合は公的な医療保険が適用されます。
病院によりますとこの装置が導入されたのは国内では初めてだということです。
この装置を使ってがんの治療にあたる不破信和医師は「導入をきっかけに多くの患者を救うとともに優秀な医療従事者が集まる病院にしていきたい」と話していました。