“村正”など刀の魅力を紹介

現在の三重県桑名市で活躍した刀工「村正」がつくった刀など、さまざまな刀の魅力を紹介する展示会が、桑名市で開かれています。
この展示会は刀工の名を冠した名刀「村正」をはじめ、数々の刀剣を所蔵する桑名市博物館が、刀の魅力を多くの人たちに知ってもらおうと開いています。
会場には村正作の太刀や短刀のほか、刀のつばといった装具などおよそ70点が展示されています。
このうち「太刀銘勢州桑名藤原朝臣村正作」は、村正が室町時代につくり、桑名市の神館神社に奉納された県の有形文化財で、「神立」の文字の彫刻がほどこされています。
また、江戸時代を代表する刀工による「刀銘長曽祢興里入道乕徹」は、「数珠刃」と呼ばれる、焼き入れの際にできた数珠に似た模様「刃文」がところどころに見られます。
桑名市博物館の鈴木亜季学芸員は「同じ物が2つとない刀剣の魅力をぜひ楽しんでほしい」と話していました。
この展示会は5月12日まで開かれています。