「県民の日学校ホリデー」見送りで名古屋市が市議会に説明

愛知県内の学校などが11月27日の「あいち県民の日」までの1週間に独自に休みの日を指定できる「県民の日学校ホリデー」について名古屋市は来年度の実施を見送る方針を決めた理由を市議会の委員会で改めて説明しました。

今年度から始まった「県民の日学校ホリデー」をめぐり、名古屋市は市立学校に通う子どもの保護者を対象に行ったアンケート調査で3分の1が「有意義でなかった」か「あまり有意義でなかった」と回答したことなどから、来年度の実施を見送る方針を決めました。
14日の名古屋市議会の教育子ども委員会で市側は今回、子どもを対象に行ったアンケート調査の結果などを報告しました。
これについて議員からは「子どもは約94パーセントが『とてもよい1日だった』『まあまあよい1日だった』としている。保護者の少数意見をしっかり見て改善することは必要だが残念だ」という意見をはじめ、「少数意見を尊重したのは教育的に正しい」とか「もう少し時間をおいて検討してもよかったのではないか」といった意見が出されました。
これらに対し名古屋市の坪田教育長は「アンケートの結果を受けて実施すべきかどうか迷うところもあったが、県民の日学校ホリデーの日を作ると学校で教育活動をする日が1日少なくなることも踏まえて総合的に考えて判断した」と述べました。