愛知・春日井 市議が町内会長の名簿を第三者に提供

愛知県春日井市のすべての町内会長の名簿を市議会議員が第三者に提供していたことがわかりました。
市も町内会長などから明確な同意を得ないまま議員らに提供していたということで、対応を改めたいとしています。

春日井市によりますと2月下旬、市内の町内会長3人から「覚えのない業者からダイレクトメッセージが届き名簿が本来の目的以外で使われているのではないか」と相談がありました。
市が調査を進めた結果、市議会の日比野成利議員(56)から名簿を第三者に提供したことがあるという申し出があったということです。
名簿にはすべての町内会長と区長、自治会長あわせて556人分の氏名や住所、電話番号が掲載されていて市は、少なくとも9年前から議員活動に必要という理由で議員に提供してきましたが、町内会長などから明確な同意を得ていませんでした。
一方、日比野議員が名簿を提供した相手とダイレクトメッセージを送った事業者との関係は確認できなかったということです。
日比野議員は取材に対して「みなさまの信頼を揺るがしてしまい、深く反省しおわび申し上げる。信頼回復に向けて全力で取り組んでまいりたい」と話していました。
市は「今後は、利用目的を示した上で同意を得られた人について必要最小限度で提供するよう取り扱いを改めます。ご迷惑をおかけした人たちにおわび申し上げます」とコメントしています。