東海道新幹線の車内警備員 寝ている乗客の体を触り解雇

東海道新幹線の車内警備にあたっていた男性の警備員が座席で寝ている乗客の体を触ったとして、諭旨解雇の処分になりました。
警備員は「女性へのわいせつ目的で20回ぐらい繰り返した」と話しているということです。

これはJR東海と東海道新幹線の車内警備を委託されている東京の警備会社「全日警」が名古屋市内で会見を開いて明らかにしたものです。
それによりますと、2月下旬に東海道新幹線に乗った客から駅の係員に対し「乗務員に体を触られたような気がする」という申し出がありました。
両社が調べたところ、この列車の車内警備にあたっていた25歳の男性警備員が座席で寝ている乗客の体を触ったことがわかったということです。
男性警備員は調査に対して「去年の夏ごろから女性へのわいせつ目的で20回ぐらい繰り返した」と話しているということで、全日警は3月7日付けで諭旨解雇の処分としました。
「全日警」はオフィスビルや空港、イベントなどの警備を手がけていて、東海道新幹線では現在、列車1本につき1人以上の警備員が乗務することになっているということです。
JR東海新幹線鉄道事業本部の近藤啓介課長代理は記者会見で、「お客様の安全を守るべき警備員が車内でこのような事象を発生させたことを重く受け止め深くおわび申し上げます。指導および管理を徹底してまいります」と陳謝しました。