WRC経済効果126億円余 主催の愛知・豊田市が試算

去年11月に愛知県と岐阜県で開かれたWRC=世界ラリー選手権について、愛知県豊田市は(とよた)126億円あまりの経済波及効果があったとする試算をまとめました。
WRC=世界ラリー選手権はF1と並ぶ世界最高峰のモータ−スポーツの1つとして知られ、去年11月16日から4日間愛知県と岐阜県を舞台に開かれ、のべ53万人あまりが訪れました。
これについて、主催した愛知県豊田市は観戦者などへのアンケート調査をもとに国内への経済波及効果を試算しました。
それによりますと、観戦者や競技関係者の宿泊代や交通費といった「直接効果」が62億2100万円、必要な材料の生産など「第1次波及効果」が37億1500万円、関連する企業の従業員の所得の増加など「第2次波及効果」が26億9600万円で合わせて126億3200万円にのぼるとしています。
このうち、豊田市への経済波及効果は80億円程度と推計されるということです。
WRCはことしも11月21日から4日間、愛知県と岐阜県で開催される予定で、豊田市は「県外や国外からも多くの観客が訪れ、消費拡大につながっている。一方、経費面では削減の余地もあるので、収支の均衡を図っていきたい」と話しています。