現金90万円余詐取とされる金銭トラブルで保護者会 名古屋

名古屋市内の小学校で昨年度、当時5年生の男子児童が同級生に「価値が上がる」などと記念のメダルや外貨を買うよう持ちかけられ、現金90万円余りをだましとられたとされるトラブルがあり、小学校で7日、緊急の保護者会が開かれました。
男子児童の父親によりますと、5年生だったおととし11月から去年2月にかけて3人の同級生から、「珍しい」「価値が上がる」などと記念のメダルや外貨を買うよう持ちかけられ、8回にわたって90万円余りを支払ったということです。
具体的には、「名古屋港水族館の記念メダルと同じ物を、有名な貴金属店が純金でつくったメダルだ」、「このお札はプラスチックでできているから珍しい」などと持ちかけられ、学校のトイレで金銭のやりとりが行われたとしています。
このトラブルを受けて、小学校では7日緊急の保護者会が非公開で行われ、校長からは事実確認にはまだ至っていないものの、事前にトラブルを把握出来なかったことを猛省し、再発防止に取り組むといった説明があったということです。
父親によりますと、ことし1月に被害を打ち明けられ警察にも被害を申告したということで、「最初は現実の話だと思わなかった。息子は『お金が増えたらうれしいという感覚だった』と聞いています。二度とこうしたことを繰り返さないで欲しいし、学校には受験勉強だけでなく道徳についてもきちんと教え、再発防止にも取り組んでほしい」と話しています。
また、小学校の校長は「警察の調査が行われるのであれば、全面的に協力する」などとしています。