後輩隊員に威圧的言動 豊川駐屯地所属の陸士長を懲戒処分

愛知県豊川市にある陸上自衛隊豊川駐屯地に所属する20代の陸士長が、4年前に後輩隊員に対して威圧的な言動を繰り返し、精神疾患を発症する一因になったとして、停職6か月の懲戒処分となりました。

懲戒処分を受けたのは、陸上自衛隊豊川駐屯地の第10高射特科大隊に所属する20代の陸士長です。
豊川駐屯地によりますと、この陸士長は2020年の4月ごろから9月ごろにかけて、後輩の隊員を威圧的な言動で繰り返し指導して精神的な苦痛を与え、精神疾患を発症する一因になったということです。
よくとしに、後輩隊員の家族から部隊に連絡があったことで発覚し、陸士長は調査に対して、「深く反省をしています」と話しているということです。
陸上自衛隊は7日付けで陸士長を停職6か月の懲戒処分としました。
豊川駐屯地・第10高射特科大隊長の冨田典幸2等陸佐は「隊員がこのような事案を起こし大変遺憾です。アンガーマネージメントを周知し、再発防止に努める所存です」とコメントしています。
このほか、同じ豊川駐屯地の第10高射特科大隊で、おととし、准陸尉が上官の指導に腹を立てて暴言を吐く事案があり、陸上自衛隊は7日付けで、この事案を知りながら上級部隊に報告しなかった50代の幹部自衛官を停職2日、暴言を吐いた准陸尉を減給1か月の懲戒処分にしました。