専門学校生が痴漢や盗撮防止を呼びかけるポスター作成

名古屋市の専門学校の生徒たちが愛知県警から依頼を受けて、痴漢や盗撮防止を呼びかけるポスターを作りました。

ポスターを作ったのは名古屋市の専門学校「HAL名古屋」でデザインなどを学ぶ生徒たちで、2月27日愛知県警に招かれ鈴木彰地域部長から感謝状を贈られました。
ポスターは3種類あります。
このうち「あなたのその行為、見ています」と赤と黒の文字で書かれたポスターは痴漢や盗撮をしようとする犯人を強くけん制するデザインになっています。
作成した男子学生は「犯人に直球のメッセージを送りました」と話していました。
また、痴漢の被害にあった時にスマートフォンの画面に周囲の人に助けを求めるメッセージを表示できる愛知県警のアプリを紹介するポスターもあります。
作成した女子学生は「怖くて声を出せない人にはアプリを使ってもらいたい」と話していました。
愛知県警によりますと、令和5年に電車内であった痴漢や盗撮の被害は300件を超えました。
進学や就職で新たに電車を利用する人が増えるこの時期に被害が増える傾向があり、警察は列車に私服警察官を配置するなどして警戒を強めています。
愛知県警鉄道警察隊の浅岡俊一隊長は「痴漢や盗撮は、被害者の心と体に大きな傷を与える犯罪だ。1人でも多くの人を救いたい」と話していました。
ポスターは各駅のホームなどに掲示されています。