名古屋市 不適切保育迅速対応に向け新年度から担当の職員増員

子どもへの虐待など、不適切な保育が全国で相次ぐ中、名古屋市は不適切な事案により迅速に対応できるよう新年度から担当の職員を増やし、態勢を強化することを決めました。

名古屋市で去年10月、2つの保育施設で嫌がっている園児に給食を無理やり食べさせるなどの虐待行為が明らかになるなど全国で不適切な保育が相次いで発覚しています。
名古屋市ではこれまで保育運営課の職員16人で市内のおよそ1000の保育施設の定期的な監査や不適切な保育に関する通報への対応などにあたってきましたが、職員の負担が大きい上、保育の実態を把握しきれないという課題が指摘されています。
このため市は新年度から態勢を強化するため管理職1人と職員4人のあわせて5人を増員することを決めました。
新年度からは不適切な保育に気づいた人からの相談に素早く対応できるよう、主に、保育施設の定期的なチェックを行う担当と、不適切な保育に関する通報に対応する担当に分けて業務にあたるということです。
名古屋市保育運営課は「態勢を強化することで、子どもたちにとってよりよい保育を提供できるようにしたい」としています。