介護老人保健施設で食中毒 給食業者に営業禁止処分 名古屋

名古屋市の介護老人保健施設で給食業者から提供された食事を食べた入所者21人が下痢やおう吐などの症状を訴え、保健所はノロウイルスによる食中毒として21日、給食業者にこの施設での営業を禁止する処分を出しました。
名古屋市保健所によりますと19日、名古屋市中村区にある介護老人保健施設「白社苑」の関係者から「入所者のなかで体調不良者が多数いて簡易検査でノロウイルスの陽性が確認された」と保健所に連絡がありました。
保健所が確認したところ21人の入所者が下痢やおう吐、発熱などの症状を訴えていて、このうち2人からノロウイルスが検出されたということです。
症状を訴えた21人は60歳代から100歳代でいずれも入院はしておらず、症状は回復に向かっているということです。
食事を提供している「栄屋食品」の調理担当者からもノロウイルスが検出されたことなどから保健所は21日、再発防止策が講じられたことが確認されるまで施設での営業を禁止する処分を出しました。
保健所によりますと名古屋市内ではことしに入ってから21日までにノロウイルスによる食中毒が3件発生していて、去年よりも早いペースだということです。
保健所は手洗いや体調管理の徹底や食品の十分な加熱などを予防対策を行うよう呼びかけています。