知事リコール署名偽造 審理終了し判決は4月に言い渡し

愛知県知事のリコール・解職請求をめぐり、アルバイトを使って署名を偽造したとして地方自治法違反の罪に問われているリコール活動団体の事務局長だった被告の裁判で、被告は「皆様からの激励や支援に応えられず深くおわびする」などと述べました。
裁判は20日で審理が終わり、判決はことし4月に言い渡されます。

署名活動を行った団体の事務局長だった田中孝博被告(62)は4年前、愛知県の大村知事のリコールを求める県民の署名を佐賀市内でアルバイトを使って偽造したとして地方自治法違反の罪に問われています。
これまでの裁判で検察は「直接民主制への信頼を大きく揺るがす犯行で、首謀者として刑事責任は重大だ」などとして懲役2年を求刑していました。
20日、名古屋地方裁判所で開かれた裁判で田中被告の弁護士は「署名簿が返却されなかったことは犯罪捜査目的で行われた押収処分であって違法だ。また、被告は体面を保つため惜敗を演出しようとしたのであってうそのリコールを成立させようとはしていない」などとして改めて無罪を主張しました。
最後に田中被告は「皆様からの激励や支援に応えられず、深くおわび申し上げます。今後もまつりごとの活動を行っていきたい」などと述べました。
裁判は20日で審理を終え、判決は4月19日に言い渡されます。